玉置浩二 安全地帯dvdおすすめ「最高でしょう」収録曲目と感想レビュー
玉置浩二 安全地帯 dvdをご紹介!
安全地帯は来年、結成35周年を迎える超長寿バンド!今までに世に出された作品数は本当にたくさんたくさんあります。そして、それらはどれもとても素晴らしいものばかり。安全地帯は長い活動生活の中で、幾度かの活動停止期間があります。
「安全地帯の活動が停止いている間、ボーカル玉置浩二さんは?」というと、精力的にソロ活動行っており、常に新しいものを生み出し続けています。
そんな安全地帯、玉置浩二ソロを繰り返す活動の記録であるコンサートライブdvdのレビューをまとめていっています。
今回は、その中の、玉置浩二ソロ活動のコンサートライブdvd「最高でしょう」(正義の味方(ヒーロー)ツアー)を取り上げてレビューしていきます。
玉置浩二 おすすめ dvd 「最高でしょう」ってどんなの?
沢山ある玉置浩二さんソロ活動のおすすめdvdの中から、今回レビューする 玉置浩二 LIVE“最高でしょう”は、1994年12月12日に発売された「LOVE SONG BLUE」というアルバムに連動して展開された「正義の味方(ヒーロー)ツアー」から1995年7月17日、18日に東京の厚生年金会館にて行われたライブの模様が収録されています。(ちなみに、このツアーのライブアルバムCDとしては、「T」が1995年9月21日にリリースされています。)
この当時の玉置浩二さんは、37歳になるちょっと前ぐらいです。20代の頃の甘く優しく伸びのある声に、大人の深みと魅力が加わった感じで若い頃とはまた違う魅力感じることができます。この頃はまだ細身で、シュッとしていてかっこいいですね。
そんなカッコイイ玉置浩二さんですが、実は、精神をとてもとても病んでいた時期がありました。しかし、その苦悩の中から、沢山の素晴らしい作品が生み出されています。
別の記事で安全地帯のおすすめDVDでNo.1としてご紹介した1992年の伝説の安全地帯10周年記念 10th Anniversary Acoustic Special Night「UNPLUGGED LIVE」(アンプラグドライブ)以降、玉置浩二さんは、ソロ活動にて数々の作品を発表しています。
そしてある意味、売れることに照準を合わせた商業音楽から、魂を揺さぶるような精神的な音楽を作り始めたのが丁度このころからだと感じます。安全地帯のバンド活動では表現できなかったものを、ソロ活動の中で表現できたのかもしれません。
現在は、「ソロ活動で確立した新境地」を「安全地帯でグループとして表現する」という流れがすごくいい形になっているように感じます。
安全地帯、玉置浩二さんの作品が病み付きになるのは、きっと、昔のヒット曲にすがることなく、いつまでも守りに入らない姿勢で、「壊しては作る」の進化を続けているからでしょう。
この玉置浩二ソロコンサートライブdvd「最高でしょう」正義の味方ツアーに収録されている曲の中には、「カリント工場の煙突の上に」をはじめ、「苦難の中から生まれた進化のあと」が刻み込まれています。
玉置浩二dvd最高でしょう?収録曲目
玉置浩二ソロコンサートdvd「“最高でしょう”」の収録曲は新旧曲合わせて20曲です。1. 正義の味方(ヒーロー)
2. いい顔で
3. キ・ツ・イ
4. I`m Dandy
5. プルシアンブル―の肖像
6. 最高でしょ?
7. じれったい
8. 情熱
9. ふたりなら
10. あの頃へ
11. カリント工場の煙突の上に
12. ROOTS
13. 愛してるよ
14. どーだい
15. I Love Youからはじめよう
16. ワインレッドの心
17. 悲しみにさよなら
18. ロマン
19. 星になりたい
20. 夏の終わりのハーモニー
2. いい顔で
3. キ・ツ・イ
4. I`m Dandy
5. プルシアンブル―の肖像
6. 最高でしょ?
7. じれったい
8. 情熱
9. ふたりなら
10. あの頃へ
11. カリント工場の煙突の上に
12. ROOTS
13. 愛してるよ
14. どーだい
15. I Love Youからはじめよう
16. ワインレッドの心
17. 悲しみにさよなら
18. ロマン
19. 星になりたい
20. 夏の終わりのハーモニー
玉置浩二ソロコンサートdvd最高でしょう?レビュー
今までの都会派で洗練された玉置浩二さんからの「崩壊の始まり」が垣間見える作品がちりばめられています。11曲目「カリント工場の煙突の上に」12曲目「ROOTS」などはまさにその象徴。
今までの玉置さんは、曲は書くけど歌詞は他の方に任せていました。しかし、このアルバム辺りから私的な出来事や感情などを取り入れた歌詞を書くようになっています。
人気絶頂期から活動停止を経て、心身共にボロボロの失意のどん底にいた、このソロ活動期間中に、嫌というほど自分の内面と向き合う時間を過ごしたことで生み出されたのが、「カリント工場(コウバ)の煙突の上に」
玉置浩二さん作詞作曲のこの曲の一節に、「僕が今でも泳げないわけは、川で溺れたあいつのせいさ」という歌詞があるのですが、これは、実際に玉置浩二さんが幼少期に自分の目の前で、自分と遊びたくて勝手にくっついて来てしまった2歳ぐらい年下の近所の小さな子「よっちゃん」が、ちょっと目を離したすきに川に流されて亡くなってしまったという、その当時の浩二少年のとてもショッキングな本当の体験からできています。
さらに、この楽器の演奏も全て玉置浩二さん自身がひとりで全部演奏して重ね録りして作っています。今までの都会派でポップ、デジタルな安全地帯の音楽では表現できなかった「奇跡の作品」と言っても過言ではない作品です。
この作品が、今後の活動に大きく影響していて「シンガーソングライター」玉置浩二としての新たなスタートをきるきっかけになった作品だということは間違いないでしょう。
ちなみに、DVDのタイトルになっている「最高でしょう」は、ミュージックフェア5代目司会者の古手川祐子さんの時(1988年から1995年まで)に番組で披露していますが、ちょっとぶっ飛んだ曲ですよ。
玉置浩二さん30代後半の伸びのある美しい声量、かっこいいんだけど、ちょっと病んでいる危うさ、切ない感じも堪能できる。色々な意味で、安全地帯、玉置浩二さんの今後展開に多大な影響を及ぼす、ターニングポイントとなるソロツアーの様子が見られてイイでDVDです。
「最高でしょう」は、この後に続く、96年「CAFE JAPAN」→97年「JANK LAND」を名盤へと導くための、「序章」のような存在の作品だと感じます。名作「CAFE JAPAN」「JANK LAND」を楽しむ上でも見逃せないdvdです。
玉置さんは、何かのインタビューで「人のコンサートに行った時に昔の曲を全然やってくれなかったらがっかりするでしょ?!」と答えてるのですが、自分のコンサートでは必ずファンが聞きたいであろう往年の自分のヒット曲を聞かせてくれるサービス精神旺盛な方なので、この「最高でしょう」ツアーでも新しい作品だけでなく、もちろん、ワインレッドなどが入っていて、とてもファン思いな絶妙なバランスの構成になっています。
そして、「あの頃へ」の熱唱はやっぱり本当にすばらしい・・・
まとめ
玉置浩二 dvd “最高でしょう”の レビューをご紹介しました。 ちなみに、この正義の味方ツアーにて、玉置浩二さんは玉置さんの音楽活動にも多大な影響を与える運命の人と出会っています。 実はこのツアーメンバーの中に、玉置さんの3番目の奥さん、「さっちゃん」こと「安藤さとこ」さん(現在の奥様:青田典子さんの前の奥さん)が、キーボード奏者として参加しているんですよ。
このDVDの中ではそんなに映っていないですが、後の「CAFE JAPAN」、「JANK LAND」ツアーでは、その存在感を放っています。そういうことに思いをはせながらdvdをみると感慨深いものがあり、また違った見方ができて面白いですよ。
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